2024年6月 Archive
院長著書『こころとからだを整える「ちつ養生」』出版のお知らせ
- 更新日: 2024年06月14日
院長著書『こころとからだを整える「ちつ養生」』がPHP様より出版されました
40代以降の多くの女性が悩んでいる不調(かゆみ・できもの・腫れ・尿もれ・子宮脱など)は、ちつの劣化・老化が原因かもしれません。女性の不調をくいとめる方法を紹介。
税込価格 1,540円
ご購入をご希望の方はPHP様のWEBページ こちら▶︎▶︎▶︎こちらからどうぞ
本書を手に取ってくださった方は、タイトルを見て「ん?」と思われたのではないでしょうか。「ちつ」って、もしや……。
そうです。子宮から生まれてくる赤ちゃんの通り道であり、セックスする際にペニスを受け入れるところでもある、あの件“腟”のことです。
でも、腟は出産する時や、セックスの時にだけ使うものではありません。私たちが一生、女性としての人生を謳歌するためのカギを握っている、とても重要な器官です。当然ながら、女性にしかない器官です。
本書では、そんな腟に尊敬と感謝と、そして愛情を込めて、あえて「ちつ」と呼ばせていただくことにしました。
申し遅れました。私は、産婦人科医になって34年、父が開業した産婦人科クリニックを継いで26年になる、八田真理子です。1日に80人以上の女性を診察し、忙しくも充実した毎日を過ごしています。
仕事上、私は毎日のように患者さんの腟と向き合っています。そこでしみじみと思うのは、腟にはその方の健康状態が、そしてその方の人生までもが如実にあらわれているということです。
肌の色や質、顔かたちが一人ひとり違うように、腟の見た目も人それぞれ。ただ、いずれにしても健康な腟はツヤと赤み、弾力性があり、うるおっています。
そして、腟が十分うるおっていて、若々しく健やかな状態がキープされている人は、見た目もやはり若々しく、女性としての魅力にあふれています。
つまり、腟は女性の美と健康をつかさどっている器官。妊娠・出産の時やセックスする時だけではなく、ふだんからその存在を意識して、目を向け、大切にしてあげなければいけないのです。
女性は、40代に入った頃から、心や体の状態がゆらぎはじめます。お肌にハリがなくなった、髪のツヤがなくなった、何となく気分がすぐれない……。
意外かもしれませんが、そうした不調と腟はとても深く関係しています。そして、肌や髪と同じように腟も老化し、ツヤや弾力が失われていきます。
でも、大丈夫。きちんとお手入れをすれば若返り、うるおいを取り戻します。すると、肌のハリや髪のツヤもよみがえり、見た目もグンと若返ります。
人生100年時代、いつまでも若々しく美しくあるためには、「腟」のお手入れ=「ちつ養生」が必要なのです。
日本ではこれまで、腟を含め女性にとって大切な部分について話題にすることが憚られてきたように思います。そもそも「性」に関する話自体が、未だに「恥ずかしいこと」「いやらしいこと」としてタブー視されているような気がします。
でも、本来なら性器や性の知識、そして女性が自ら行う「ちつ養生」の知識は、女性が心身ともに健やかに生きるために必要不可欠なものです。
欧米、とくにフランスでは、女の子が初潮を迎える10歳前後に、親や教師、かかりつけの家庭医から、月経や腟の扱い方を含めた、具体的な性教育が行われています。
それにくらべると、性や腟に関して日本はすっかり遅れていますが、最近は「フェムケア」「フェムテック」という言葉が聞かれるように、性や腟に対する認識が高まりつつあるようです。フェムテックとは、「female technology」(女性の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービス)を略した造語です。
また、これまで「デリケートゾーン」と呼ばれ、どことなく「触れてはいけないもの」「隠すべきもの」というイメージが強かった腟を含む女性の大切な部分も、「フェムゾーン」(feminine zone=女性ならではの部分)といわれることが多くなりました。堂々と、女性であることをよろこべるようなこの呼び方が私は好きで、本書でも腟とその周辺のことを「フェムゾーン」としています。
繰り返しになりますが、「腟」は、女性の健康と人生を大きく左右します。ですから、自分の腟を知ること、腟を養生することは当然のこと。女性としての自分に誇りを持ち、毎日いきいきと過ごすために、そしていつまでも若々しく美しくあるために、さあ、あなたも「ちつ養生」を始めてみませんか? (「はじめに」より)
40代以降の多くの女性が悩んでいる不調(かゆみ・できもの・腫れ・尿もれ・子宮脱など)は、ちつの劣化・老化が原因かもしれません。女性の不調をくいとめる方法を紹介。
税込価格 1,540円
ご購入をご希望の方はPHP様のWEBページ こちら▶︎▶︎▶︎こちらからどうぞ
本書を手に取ってくださった方は、タイトルを見て「ん?」と思われたのではないでしょうか。「ちつ」って、もしや……。
そうです。子宮から生まれてくる赤ちゃんの通り道であり、セックスする際にペニスを受け入れるところでもある、あの件“腟”のことです。
でも、腟は出産する時や、セックスの時にだけ使うものではありません。私たちが一生、女性としての人生を謳歌するためのカギを握っている、とても重要な器官です。当然ながら、女性にしかない器官です。
本書では、そんな腟に尊敬と感謝と、そして愛情を込めて、あえて「ちつ」と呼ばせていただくことにしました。
申し遅れました。私は、産婦人科医になって34年、父が開業した産婦人科クリニックを継いで26年になる、八田真理子です。1日に80人以上の女性を診察し、忙しくも充実した毎日を過ごしています。
仕事上、私は毎日のように患者さんの腟と向き合っています。そこでしみじみと思うのは、腟にはその方の健康状態が、そしてその方の人生までもが如実にあらわれているということです。
肌の色や質、顔かたちが一人ひとり違うように、腟の見た目も人それぞれ。ただ、いずれにしても健康な腟はツヤと赤み、弾力性があり、うるおっています。
そして、腟が十分うるおっていて、若々しく健やかな状態がキープされている人は、見た目もやはり若々しく、女性としての魅力にあふれています。
つまり、腟は女性の美と健康をつかさどっている器官。妊娠・出産の時やセックスする時だけではなく、ふだんからその存在を意識して、目を向け、大切にしてあげなければいけないのです。
女性は、40代に入った頃から、心や体の状態がゆらぎはじめます。お肌にハリがなくなった、髪のツヤがなくなった、何となく気分がすぐれない……。
意外かもしれませんが、そうした不調と腟はとても深く関係しています。そして、肌や髪と同じように腟も老化し、ツヤや弾力が失われていきます。
でも、大丈夫。きちんとお手入れをすれば若返り、うるおいを取り戻します。すると、肌のハリや髪のツヤもよみがえり、見た目もグンと若返ります。
人生100年時代、いつまでも若々しく美しくあるためには、「腟」のお手入れ=「ちつ養生」が必要なのです。
日本ではこれまで、腟を含め女性にとって大切な部分について話題にすることが憚られてきたように思います。そもそも「性」に関する話自体が、未だに「恥ずかしいこと」「いやらしいこと」としてタブー視されているような気がします。
でも、本来なら性器や性の知識、そして女性が自ら行う「ちつ養生」の知識は、女性が心身ともに健やかに生きるために必要不可欠なものです。
欧米、とくにフランスでは、女の子が初潮を迎える10歳前後に、親や教師、かかりつけの家庭医から、月経や腟の扱い方を含めた、具体的な性教育が行われています。
それにくらべると、性や腟に関して日本はすっかり遅れていますが、最近は「フェムケア」「フェムテック」という言葉が聞かれるように、性や腟に対する認識が高まりつつあるようです。フェムテックとは、「female technology」(女性の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービス)を略した造語です。
また、これまで「デリケートゾーン」と呼ばれ、どことなく「触れてはいけないもの」「隠すべきもの」というイメージが強かった腟を含む女性の大切な部分も、「フェムゾーン」(feminine zone=女性ならではの部分)といわれることが多くなりました。堂々と、女性であることをよろこべるようなこの呼び方が私は好きで、本書でも腟とその周辺のことを「フェムゾーン」としています。
繰り返しになりますが、「腟」は、女性の健康と人生を大きく左右します。ですから、自分の腟を知ること、腟を養生することは当然のこと。女性としての自分に誇りを持ち、毎日いきいきと過ごすために、そしていつまでも若々しく美しくあるために、さあ、あなたも「ちつ養生」を始めてみませんか? (「はじめに」より)
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